下立地区に伝わる行事「おーべっさま迎え」教室が下立公民館で11月19日に行われました。
おーべっさま迎えとは毎年11月20日、
稼ぎの神 エビス様が帰られる日であり、如在の礼を尽くし、
目の前に神様がいるかのようにもてなす行事です。
(※おーべっさまの行事は各家庭でとり行われるもので一般公開はされていません。
興味がある、取材したいなどは事前にその旨を下立公民館などにお伝えすると
見せてもらう事が出来るかもしれません。)
田の行事として、古くからこの地域では伝わっており、
黒部でも下立、浦山、栃屋、生地で行われていたものだそうです。
当日は、おもてなしの御膳やお風呂を準備し、おーべっさまのお帰りを待ちます。
おーべっさまを玄関へ迎え、家に入ってもらい、
しばらくしてお風呂が沸いたころに、新しいタオルと石けんを用意し、
一番風呂に入ってもらいます。
また、御膳を作る際は、味見は出来ません。(おーべっさまが最初に食べるため)
御膳は大きな鯛を2匹準備したり、お煮しめを作ったりと簡単ではありません。
また料理・食材にはそれぞれ意味があります。
(魚のかますは「叺(かます)=穀物などを入れる藁の袋」とかけています)
下立地区でも近隣に魚屋さんが無くなったことや世代が変わっていき、
「おーべっさま」行事をする家庭が減っているそうです。
下立地区では毎年、公民館でおーべっさまの行事が伝承されるように教室が開き、
地域として大事にこれらの風習を残していこうと取り組まれております。
地域の伝統行事、いつまでも続いていくと良いですね☆